TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション

土曜日に「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」という名前の展覧会を見に行きました。

展覧は東京国立近代美術館で開催されています。

パリ近代美術館、東京国立近代美術館、大阪中之島美術館はいずれも多くの優れた現代美術作品を収蔵しています。

今回の展覧会では、各館のコレクションの中から共通点のある作品が選ばれ、東西の美意識の相互影響と衝突を感じることができます。

私はもともと奈良美智とモディリアーニの二つの絵を目当てに行ったのですが、ボナールの作品も見ることができ、思わぬ喜びを感じました。

ボナールは私の好きなアーティストの一人です。彼の絵は、現場で見ることでしかその魅力を感じることができないのかもしれません。

彼の作品の中では、光が空気中で踊っているのを感じることができます。彼の色彩は主観的でありながら、リズミカルで、かつ調和のとれた一体感があります。まるで絵の中に入り込んだような錯覚に陥り、光が暖かい風を伴い、色彩が自由に舞っているようです。

また、角を曲がったところでダリの作品も目にしました。高校時代にダリの自伝を読んだことがありましたが、これが初めての原作との対面でした。左下の岩礁には細かい点状の質感があり、非常に細密な写実が見られます。これらの細部は印刷物では見ることができません。

私は常に、印刷物が実物を代替することはできないと思っています。特に、原作を見たときの衝撃と感動は言葉では言い表せません。それが、展覧会を見る魅力なのかもしれません。

ビョウ ソウアン

中国の江陰市出身。 食事と睡眠が趣味です。

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